仙台駅東西自由通路拡幅
ちょうど一年前に、JR東日本から発表された概要とほぼ同じで、19日市とJRとで自由通路設置費用負担の協定が結ばれ、またJRが建設する商業施設、オフィス、ホテルの概要と整備スケジュールが明らかになりました。
JRは震災の被害も大きく、大きな被害を受けた仙台駅と東北新幹線はもちろん、移設しない在来線部分はほとんど自前で復旧し、そこは頑張ったのでしょうが、常磐線や仙石線、石巻線、気仙沼線の一部など、内陸への移設が予定されている区間については、5年スパンでの復旧見通しとなっており、さらに移設区間については、自治体の都合で移設するのであれば、土地は自治体で確保してくれとのスタンスで、地元自治体としても早期復旧と将来世代の安全との間でジレンマ状態というわけで。
まぁ、JRとしても復旧させても人口流出で採算が見込めないローカル線なので、移設の場合は無理して直す必要なないとのことなのでしょうが、一応首都圏や新幹線の設けで大幅な黒字会社だし、最近は利益&株主重視の姿勢が明らかで、昔の国鉄時代のように政治路線を押し付けられて経営悪化ということは避けたいのだろうね。
震災までは、東北地方のJRは東日本と独立した別会社の方がいいと思っていたが、こういう大災害になると、資金力のあるJR東日本の枠組みの中に入っていたことで、復旧が比較的迅速に進んだことになり、ちょっと複雑な気持ち。
例えばJR四国規模でこのような災害に見舞われれば、会社の存続が危うくなるレベルだろう。こんな仙台駅への投資も白紙に戻っていた可能性大。
記者会見では、今回の仙台駅再整備と在来線復旧を天秤にかけて質問している記者がいましたが、2者択一の話ではないでしょう。
この自由通路拡幅がらみは、もともと震災前から計画されていたものなので、JR東日本の会社規模からして、無理やり自粛させることはない。この関連開発からあがる収益が路線復旧の原資にすこしでもなるかもしれないし。。。と思ってみる。
こういう2者択一を迫るような不毛な論調って、多いなぁと。特にマスコミがその枠にはめた質問をしたがるような。「パンダ」か「震災復興」かみたいな。両方やればいいじゃん。
東西自由通路拡幅について
自由通路は、これまでの狭く圧迫感があり、雑然とした恥ずかしい空間から、広さも約2.5倍の16mに、高さも3階相当(2~4階)になり両側に店舗が立ち並ぶちょっとしたアーケード的な空間になりそうです。
完成予想イラストを見ると、今の自由通路とは似ても似つかない。本当にこんなに立派になるの?と半信半疑。
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