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2006年11月14日 (火)

都心部再開発の状況



 学院跡地の森トラストのプロジェクトは環境アセスが順調に進み、みずほ銀行跡地の共同ビルもかなり外観が目立ってきました。駅前のパルコのところもせっせと基礎か地下部分の工事を行っていて、まちのあちらこちらでクレーンが立っている状況になってきています。


 かたや、イービーンズのところの中央南地区再開発はまだもめているようで、東西線開業までに間に合うのか?という状況。仙台に足りないのはまともな百貨店というのは最近さらに感じてきているので、大丸でも西武orそごうでもいいから、ぜひ駅前には都市型デパートが進出して欲しい限り。超高層にすると、売り場面積が中途半端になるので、10階建て程度の箱型の存在感ある建物でかまわない。


 


 地下鉄新線である東西線の工事が開始され、もうすこし都心部に追い風が吹いてもおかしくないのに、動きがスローというか。都市再生特区に指定された都心部でも、適用物件は共同ビルのみ。別に見た目だけの超高層なんていらないから、都市機能としてしっかりした商業施設、娯楽施設が増えれば。今の状況では、ちょっとねぇ。


 こんなことを言うと、超高層マニアには反感買うかもしれないが、高層ビルというのは見た目はよくなるけど、要は中身。闇雲に建てさせるのは、取り返しがつかない状況になってしまうので、今の仙台市の環境アセス基準は仕方ないものと考える。100m弱でもよっぽど存在感あるし。


エリアごとのメリハリ


 超高層ビルにしても、エリアで許容高さにメリハリをつけるのであればいいと思うが。仮にアセスの高さ規制を撤廃しても、仙台の経済力では超高層ビルはせいぜい5~10棟が限界。であれば、ある程度許容するところと制限するところを設定して、守るべき場所は守った方がいいと思う。札幌も最近エリアによっての高さ規制を始めたらしいし、仙台こそがこの手法をとるべきだと。東二番丁や愛宕上杉沿いなどや宮城野通などは150m程度まででもかまわないが、青葉通とかは100mが限度。さらに定禅寺通沿いは45m程度に高さ規制をしても構わないと思う。また西公園付近の広瀬川のあたりは仙台の宝。ここに高層マンションが林立してしまったら、観光客も興ざめだと。


東京にて


 先日、久々に東京に行って感じたのは、エリアによって様々な個性があるということ。いまさらだけど再認識。上野アメ横に3年ぶりに行って混沌を楽しんだ後に行った、神宮外苑のところの青々・広々とした空間は特に東京の宝だと思った。都心部にこのようなオアシス的なスペースがあることが東京の魅力を高めている。歩いて10分の表参道にも行ったが、表参道ヒルズをはじめとした喧騒の空間と本当に対照的。外苑の周りには並木道と調和したレストランが点在していて、高い建物は存在せず。まぁ一帯が宗教法人の所有なんだが。


 徒歩や地下鉄でちょっとの場所に喧騒や超高層ビルが集まる場所があるのだから、エリアごとに色があってもいい。というかあるべき。


 


 それに値する場所は、仙台だと西公園・広瀬川の空間なんだろうな。とすると、この辺の開発については慎重に行うことが望まれるのでは。この川の両側に高層ビルが立ち並ぶことは仙台にとっては自殺行為になりかねない。東京の上っ面を追い求めれば『とにかく高層ビルが一番』となるんだが、東京はそんな一面的な街ではない。東京を真似したつもりで、魅力のない街が出来てしまうことはさけるべき。



都心居住


 比較される札仙広福と呼ばれる地方の拠点都市で比較すると、都心に住むアドバンテージが一番低いのが仙台。


アーケードは充実しているように見えるが、同じようなカフェとかドラッグストアばっかりで、商店街全体でのバランスがかなり悪い状況。それぞれが不動産屋と化しているんだから、全体の調整もできずに郊外型SCのテナントミックスと比べると見劣りしている。本屋も殆ど消えうせ、映画も殆ど見れない。梅公が記者会見で「中心部で散歩をしたり、映画をみたり・・・」ということのメリットを強調して、別にそれについては否定しないし最もなのだが、どこでふらりと映画が見れるのか?単館系などの映画はセントラルとフォーラム系で何とか見れるが、メジャー系は地下鉄乗ってモールまで行かなければ見れないでしょうに。シネコン系が都心部に一箇所でも出来ればいいが、それについての調整を行っているわけでもなさそうだし、郊外の開発を潰し、都心部を守るのであれば、それ相応の誘致策とか優遇策を設けて、都心部での選択肢を増やして欲しい。


141のところを除いて地下鉄駅などとの動線の連携もいまいちだから、夏秋はいいけど、冬春は寒くて足が遠のく。といって札幌のように冬にはありがたい地下街が存在するわけでもなく、駅前地下を縦横に走る地下道は殺風景でもったいない。商工会議所が反対しているからできるわけないが。エスパル地下街程度のものであれば、十分満足できるのだから、せめて地下鉄仙台駅とエスパルを結ぶ東西自由通路のところの片側だけでも店にするのは商店街に影響はでないでしょう。ここだけであれば、広島のように地下街のために三セク作って高い金払って地下掘って有名ブランド誘致してという無理なこともしなくていいし、一応店を作る準備は出来ているのだから少しの予算で賑やかな地下街が出来るはず。これを作るよりも、よほど、駅周辺の大型店の方が影響が大きいって。地下街ってアーケードにとって反対のシンボル的なものなんだろうな。



 デパートは本当にしょぼい。デパ地下も三越・141、エスパルはまぁまぁだけど、他のところは微妙。週末に服や靴を買いに中心街まで出かけ、藤崎他数箇所に行ったけど欲しいものに出会えず。特に藤崎なんて駅前にまともなデパートが進出したら最も影響を受けること間違いなし。店の古さは仕方ないが、店員がぺちゃくちゃぺちゃくちゃ。何無駄話しているんだよ。それで買い物気分ぶち壊し。まぁ目の前地下鉄東西線の駅が出来るから、それでどのくらい落ち込むを抑えるかだろうが。なんか根本的にボロいハコを建て直してやり直すしか再建策はないように思います。少なくとも、各階のサインとかちょっとしたところで工夫のしがいがあるんだが、やる気配もない。これではブランドが単に並んでいるだけが魅力の店だよ。デパートではないが、丸井の出店を本当に切望。デパートでもそごうとかまともなところが1店でも出店すれば、急激に環境が変わるだろうね。札幌でも地域一番店の丸井今井が大丸の札幌駅ビル出店でやられてしまったように。地域一番店もいいが、商売方法の旧態依然さは許されるものではないよ。仙台都心部で最も魅力的な店って、今はエスパルかもね。5年前は中途半端な店だったが、今は本当に地下を含めて変わったね。



 一方、日常の買い物をしようにもドラッグストアはアホみたいにあるが、食品スーパーの密度も低い。大きいところはダイエー位?最近こそ、地価下落で西友などが小型スーパーを展開し、99ストアとかが増えて多少はましになったけど。


周辺の昔ながらの商店街はほとんど壊滅状態(宮町、連坊、荒町)。この状況では、近隣も含めて都心部に住む意味も小さくなってしまう。



 とにかく、車を使えないと行動範囲が格段に狭まってしまう仙台。都心部だけで用が足せるわけでないが、都心部内の交通機関も地下鉄が一本走っているだけで、それを補完するはずのバスがあまり使い物にならない。大通りに集中し仙台駅集中型で、例えば西公園から勾当台への移動とか駅前を経由しないと公共交通機関で移動できない(都心循環バスとかも昔はあったらしいけど、交通局のやる気の問題から利用者が減少し最終的にはなくなってしまったし。)北4番丁の通(東側)や愛宕上杉通(北側)のようにバスが殆ど走らない大通りもあったり。バスは本数が少ない、路線が複雑で使いたい路線ではない、高い、混雑で、あまり使う意欲も沸かず。JRも運賃は安いがダイヤは人を小バカにしているようなもの。地下鉄も南北1本のみ。空港線や東西線が出来れば競争が起こったりサービス改善でそれなりに変わってくるのだろうが、現在の状況はちょっと問題。


 泉PTのような郊外住宅地が仙台では高級住宅地と言われているというのは、都心部よりも文化的な生活ができるというイメージが出来ているから。まぁ、それはまやかしで上っ面だけなんだけど、そういうところに負ける面があるというのは仙台都心部にとっては屈辱だよ


。自業自得なところも多いが。



 名古屋、札幌のように地下鉄、広島のように路面電車が複数走っており、都心部間の移動でもそれほどストレスを感じないようなところ、都心部で充実した商業機能が保たれているところでは、現在都心部でのタワーマンションブームだったりします。タワーマンションだけでなくとも都心部でのマンションが売れているようですし。札幌の場合は不況が続く北海道内からの札幌一極集中が続いているところがあるのでしょうが、仙台では東北地方から仙台にという流れは道州制が実現すれば分からないが、現在の状況では仙台よりも東京となってしまう。


 これからの都心部再開発の動きにより、この中身の薄い仙台の都心部が魅力ある街並みに変化していけば。


郊外に対しての危機感を感じていても、地権者や商業者自身の危機感が薄い気がします。


景気もどう動くかは不透明だし、道州制への動きも含めて2010年までの3~4年が勝負だと。この数年で仙台の今後が決まります。


イメージだけの都市から中身のある都市に!


 


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