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2006年11月 9日 (木)

村田アウトレット計画 再浮上



 先月末のニュースで、今週の知事記者会見においても村井知事に質問があった件です。昨年の前半にむちゃくちゃな計画で、清水建設にカモられそうになった村田町に県がストップをかけ、このプロジェクトは消えたものだと思っていましたが、村田町&清水建設&アウトレットモール業者は諦めてなかったようです。確かに村田って高速道路の要衝という点で工業団地にそこそこ誘致工場は張り付いているけど、他には蔵の町で売り出しているくらいで、はっきり行って若者は住めたもんではない。けっこう大河原のアパートから通っている人が多いらしく、あんまり人口増には結びついていないとか。財政も県下の自治体ではかなり悪い方で、合併も失敗し、町の生き残りのためには”これしかない!”というプロジェクトと考えているのでしょう。


 で、今回の計画は、村田町が起債を起こして調達した金で造成を行うというのは変わらないものの、前回の30年賃貸というものではなく、開発業者が土地を購入し、その金で村田町が地方債を返済するというもの。少なくとも町が食い物されることはなくなったことで、県としても一自治体の野望にストップをかけることは今回はできない模様。まぁ、デベロッパーが土地買うんだったら反対することもないが、それでももう下火になったアウトレットモールブーム。それに、仙台近郊には営業中、計画中、構想を含めて、他に3箇所程度ある。富谷の計画は一年延期で来春オープンに延期になっても、未だ着工した様子はなく、おそらく再延期だろうと思われますが、その他にもチラホラ大手系が某所を狙っている模様。大手系も4大都市圏の陣地をほぼ抑え、今度は地方中枢都市圏までターゲットにし始めたとのこと。チェルシーの社長は昨年のインタビューで次は仙台、広島、札幌などと明言しています。



 ただ、チェルシーの既存のアウトレットモールは半径90分人口が600万~1800万とのことで、仙台では多く見積もっても4~500万人。これは高速道路で90分で到達できる範囲の人口とのことだが、東北地方の仙台以外にはおそらくできないだろうから、そうすると6~700万人程度の商圏人口は見込めると読んでいるのか?


 


 で、これらのライバルも出店するとなると、ただでさえ狭い地方都市のマーケットを食い合うことになり、村田の計画についても休日はいいかもしれないが、平日の集客にはかなり難があり、それに高速道路ICからの近接性や他県からのアクセスは良くても、一般道でのアクセスが信じられないレベルのものであり、仙台からの県道もあまり改良されていない狭い道。岩沼からは言うまでもなく、唯一多少ましなのは大河原からの県道。それでも大渋滞間違いなし。蔵王から程近いという点については、観光地とセットで集客できる点で、優位な面ではありますが。



 村田以外の候補地が、仙台都心から一般道で30分圏内外であるのに対し、村田は一般道で1時間(通常時)。それを考えると、撤退のリスクは高いと感じます。そしたら、転用先は工業団地しかないでしょうね。



 まぁ、高速道路のJCTに近接とのことから、宮城は気仙沼以外ほぼ全域。山形は庄内、福島は白河、会津、いわき、岩手は一関近辺までは商圏に入るなど、他の立地に比べて確かに理論上の商圏の広さはある。


 チェルシーとかも、御殿場や佐野、九州では鳥栖という中心都市から離れた立地をあえて狙い大成功を収めていることから、もしかしたら成功する可能性もあるけどね。



 アウトレットモールは、日常の買い物とあまり競合するものではないので、中心市街地を脅かすイオンとは別に考えた方がいいとは思うので、まぁ反対するわけではない。仙台圏に不足している若者向けの遊びスポットになるだろうし。数年後には現在計画がある3箇所のうちの最低1箇所でオープンしているものと思われます。さてどうなるか?


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