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2005年3月13日 (日)

駅前書店戦争



 昔から愛用しているここが閉店とは。。。


西口正面でペデストリアンデッキに面しているから、立地条件は最高なのに。


ちょっとショック。。。



JR仙台駅西口の老舗書店「アイエ書店駅前店」が5月末で、37年の歴史に幕を下ろすことが12日分かった。駅前の好立地を生かし、通勤、通学者を中心に親しまれてきたが、ジュンク堂書店(神戸市)、丸善(東京都)など大型書店進出の影響を受け、売り上げを確保できなくなった。雑誌を扱うコンビニエンスストアの進出もあり、ここ数年、老舗書店の駅前撤退が続いている(3/13河北)。



 座り読みでき、種類が豊富なジュンク堂が近隣に2店舗できたことで、ココが最も影響受けたのでしょう。でも、ジュンク堂はシャワー効果狙ってか上階にあり上るのがめんどい一方、アイエはデッキから直接入れるっていうのは便利だし、アドバンテージあるでしょうに。


万策尽きた?


 「いろいろ策を講じたが万策尽きた」というニューアンスの記事でしたが、本当なの?


仙台の商人って、これまで恵まれた環境でぬくぬくと商売をしていたから、ちょっと他地方からの進出にも大げさに騒ぎ、結局対抗できずにジリ貧を迎えるパターンが多くありませんか?


 これまでつかんできた顧客からの支持が強固であれば、他地域からの進出に対しても住み分けはできるはず。最近は鈍化しつつあるとはいえ、仙台の人口は40年で倍に増えており、パイは増えているはず。


 市民の入れ替わりが激しいこと、やっぱり地元商店に魅力がないことで、もはや老舗に対しての愛着は少ないのでしょう。だからアドバンテージもない。


似たような話


 エンドーチェーン(西友傘下に入りましたが)、サイカワ、書店ではタカヤマ。ホームセンターではジェムタス、ダイシン、ハーツマルハラ。


 倒産したか、大幅に店舗縮小している地元企業群です。



 スーパー業界では、ヨーク、ヤマザワ、イオンという他地域資本の攻勢になすすべなく敗れています。地元勢で生き残っていけそうなのは、みやぎ生協位?


 全国企業のイオンに対して諦めを感じるのはまぁ仕方ないかもしれないが、近県資本のヨークやヤマザワの進出を指をくわえて眺めているのはどうなのか?


 ホームセンターも、群馬のカインズ、北海道・盛岡発祥のホーマックなどの攻勢を受けて総崩れ。書店も中心部の丸善・ジュンク堂、モールの紀伊国屋のほかにも、山形資本の八文字屋が積極的に進出している。


 


 宮城発祥の企業で、他地域に積極的に進出している企業といえば、ピザのストロベリーコーンズ、酒のやまや、平録位しか思いつきません。


アイリスオーヤマはこれに入らないでしょうね。デンコードーも元は青森だし。


 


本屋分布の大変化


 本屋の話に戻って。。。


 仙台の中心部の書店分布は、この10年間で大幅に変わりましたね。


以前は、駅前と一番町にバランス良く分布していましたが、最近は駅前集中型に。


 やっぱり、東北大片平キャンパスの空洞化が大きいのか?本屋のお得意様といえば、大学関係者ですから。丸善は建替えでアエルに移転。金港堂本店はボロボロの店舗。タカヤマは潰れて今はコーチに。


 そういえば、かつて仙台一の書店はフォーラスの金港堂でしたね。記憶が薄れていますが。あそこもかなり愛用していたのに、フォーラスの客層と合わないという理由で撤退させられたのはいつだっけ?


 だから、今一番町で本屋に行こうとすると、141の丸善しかない。




 駅前はご存知の通り大型店が3つも進出し、協同書店、アイエ、現さくら野の地下の本屋が無くなることになります。本屋って大きいということも大事だけど、気軽に立ち寄ることができるコンビニエンス性も重要。だから、「単に品揃えで勝ち目がない」という敗者の弁を聞くと寂しい。いろいろとやりようがあると思うよ。



本屋の個性化


 自分は、駅前の本屋は目的に応じて使い分けしてます。



時間つぶし・お目当ての本を探すとき
              :アエル丸善・ロフトジュンク堂
読み捨ての100円文庫本を調達:ブックオフ。
週刊誌・情報誌を買うとき :アイエ駅前店

 そして、忘れてはならないのが、ロフト3階のご存知ビレッジバンガード。


「こういった本の売り方があるんだ」と、目からうろこの本屋(雑貨や?)です。


購買意欲をそそられるキャッチコピーと、マニアックなジャンルのセレクト。


 仙台には、以前から柳生の意外な場所にありましたが、駅前の行きやすいところにも出来て喜んだものです。(ただ、以前使っていた横浜の店と比べると、店内のジャングル性が薄いのが物足りないが)。この企業も名古屋発で全国に進出しています。従来の本屋とは違う発想からスタートしているのでしょうが、工夫すれば、生き残り策はなんぼでもあるとのではと。



Rumbaさんの記事にトラックバックさせて頂きます。


まったく、寂しいですよね。


http://d.hatena.ne.jp/Rumba/20050313#p1



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コメント

八重洲書房についての言及も・・・

投稿: | 2021年9月16日 (木) 20時44分

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