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2005年2月17日 (木)

二高共学化凍結請願採択

仙台二高共学化 1年延期の公算大 県議会が請願採択

 宮城県議会は16日の本会議で、県立高校共学化に関する請願を採決し、仙台二高(仙台市青葉区)の共学化を1年延期するよう求める付帯意見を付けて、賛成多数で一部採択した。県教委は21日の定例会議で対応を決めるが、新年度の予算編成で同校共学化に伴う校舎改修費の計上を既に見送っており、来年4月に予定されている共学化は延期される公算が大きい。

 請願は県立の男女別学高のうち仙台一、仙台二、宮城三女の各同窓会などが「県立高校の共学化には、関係者の十分な理解が得られていない」として、(1)2010年度までの全県立高校共学化を明記した、県教委の「県立高校将来構想」の見直し(2)仙台二高共学化の凍結―を求め、県議会に提出していた。

 請願を審査した文教警察常任委員会は先月21日、

(1)将来構想については請願の趣旨を認めず、逆に着実な推進を求める

(2)二高共学化は1年延期して県教委と関係者の話し合いを求める

―という内容の意見を付け、「一部採択」の結論を出した。本会議では起立採決が行われ、賛成34、反対23、退席・欠席5だった。

 本会議終了後、白石晃県教育長は「しっかりと対応を決めたい。これまで来年4月に共学化すると説明してきたので、(延期を選択した場合)受験を目指していた女子中学生のことを考えると、かなり心苦しいというのが実感だ」と述べた(2/17河北)。

県議会の策略 

 やはり。。。今回の県議会の採択に関しては、上記引用の(1)、(2)という2つの内容が盛り込まれています。

(1)については、請願の内容を認めず、逆の内容で、(2)において請願の内容を盛り込んだ形です。

 県議会のバランス感覚からこのような採択の形になったのかと思っていましたが、、(2)の二高共学化一年延期という内容を(1)がカモフラージュしているようです。


つまり、県議会としては、話し合いで二高共学化を失敗させようとしていると。
それがあからさまに見えないように、(1)の内容を盛り込んでいると河北にありました。

 これまで、この問題にだんまりを決め込んでいた県議会ですが、
一部の会派が共学化反対派と協力をして、請願という形で正式決定直前のぎりぎりの微妙な時期にアピールしたとみるのが真相でしょう。
 そもそも県議の年齢を考えると、男女別学で学んだ方々が多いはず。
つまり、「別学があたりまえ」という環境で育ったため、全体として「別学維持」の方向へのバイアスがかかっている可能性があります。


 だって、絶対話し合いで解決する問題でないじゃん。

別学維持派が、共学化を認める訳がない。このままずるずると押し切られていってしまう悪寒。。。


子供たちが可哀想


 以下は、長文ですが、核心を突いた記事だなと思ったので、先日の朝日の記事を丸ごと引用しています(リンクだと、リンク切れの恐れがあるので)。

「当事者の意見聞いてほしい」

 

  06年春に予定されている仙台二高の共学化が不透明になってきたことで、二高入学をめざしてきた中学2年の女子生徒には怒りや戸惑いが広がっている。受験まで、あと1年余。女子生徒たちは「私たちはどうしたらいいの。当事者になる私たちの意見も聞いて」と訴えている。(千葉恵理子)

  仙台市青葉区に住む中2の女子(14)は父も祖父も仙台二高出身。父から授業や学園祭のおもしろさを聞いてあこがれ、中1のころから二高を志望してきた。

  そこに突然「1年延期の可能性」のニュース。ショックを受けた。「ずっと二高を目指して勉強してきたのに」。塾のクラスでは女子12人全員が二高志望。「みんな志望校が決められなくておろおろしている」

  この女子は「二高がだめなら進学に力を入れる東京の私立高にいきたいけど、親に迷惑はかけられない」と悩む。「OBの意見ばかり採り入れず、これから入学する中2の意見を反映させてほしい」と訴える。

  別の二高志望の中2の女子(14)は、女子の伝統校を受験するという選択について「女子だけの学校というのは偏りがある気がする。男女両方が集まった学校の方が切磋琢磨(せっさたくま)できるし、勉強も楽しいはず」と話す。別の女子(13)は「これから入学する人の意志を尊重して」と訴え、「二高が受けられないなら県外の学校の受験も考える」という。

  06年4月に二高を男女共学にする方針は03年7月に県教委から発表された。

  二高志望の女子生徒の母親(43)は「あと1年で、最後の追い込みの時期。こんなに簡単に方針が覆るかもしれないなんて」と嘆く。

  別の母親(38)は「共学化を周知してしまった後なのに、子どもたちにどう納得させるのか」と話す。「(共学化凍結を求める同窓会は)『話し合いが足りない』と言うが、何年か前から話は出ているし、そもそもOBに相談して決定することではない」という。

  仙台二高同窓会は「生徒を政治活動に巻き込んではいけない」(西沢潤一会長)との考え方でOB中心の共学化凍結活動をしてきた。同窓会の高橋正道副会長(72)は、志望者らの混乱について「共学化凍結を求める請願が審議中だったにもかかわらず、『全県立高共学化』を前提にした文書を配るなどした県教委の態度の方が問題だ」と主張する。

  ただ、OBの中にも「当事者の中学生の意見が聞かれていない。OBではなくこれから入る人たちがどう思うかが大事」という意見もある。

  仙台二高に在籍したことがある竹内峯東北大名誉教授(72)は「(東北大合格者を多く出す)仙台二高を優秀な女子に開放すれば、東北大のレベルアップにつながる」と共学化に期待を寄せる(2/15朝日)。

 

 この記事に登場する女の子はアタマが良い子達のようで特殊な部類かもね。本来なら一女を受けるはずの子達。全員が一女でなく二高を選ぶというのはホントかなとも感じますが(朝日だから偏りはあるのだろうが)、中学生の考え方だと進学実績が高ければ当然のごとく共学を選び、別学を選ぶ理由がないのでしょうか。この記事の女の子だと、「一女では進学に不安で、せめて二高レベルでないと。それでなければ、東京の私立へ」ってことだが、それだけ受験は真剣勝負の世界ってこと。仙台では東京のように中学受験がないため、なおさら高校選択は大学進学のためにシビアに考える必要があるのに、そういう受け皿の高校が仙台には存在しないと。


 完全に、別学OB・OGの意見は、これから入る子供達のことが無視されています。

特に二高が属する北学区は、現在3大都市圏居住経験者の親が多く、子供の教育についてはシビアです。また、他県であるので、共学校出身者が多く宮城の進学校が別学であることに違和感を感じているのでしょう。だから、大学進学を見据えて高校を選択するのが当然で、なるべく可能性の高い高校に入りたいと考えるのは自然。県で一番の実績の二高が共学化されれば、さらに進学実績が上がり、大学進学に有利になるからです。

 

 この子供達の意見を聞くべきという主張に対して、別学OB達の反論は「素晴らしい別学の校風を残したい。素晴らしい校風なのだから、これからの子供達にとっても残すべきもの。なくしてはいけない」といって、今の子供達を軽視している訳ではないと言っているようです。でも、それはおかしな考えで、それは子供達に選ばせるべき。別学OBがごり押しして押し付けるべきものではないと思います。おせっかい以外のなにものでもない。


 このOB・OGの方々にとって、もし共学化されても実質的にはこれからの生活に何ら影響はないでしょう。会社クビになるわけでもないし、死ぬわけでもない。高校も名前は変わるかもしれないが、統廃合されるわけではない(郡部の学校のように)。
 単に、『母校が変わってしまった』と嘆くのみ。学歴や思い出を大事にするのは大切かもしれないが、それが人生の全てであるように感じ、これからの子供達を邪魔するのは如何なものか。

 しかし、子供達は、これからの人生や進路が、180°変わってしまう可能性があるのです。自分の努力が足らずに進路が変わってしまうのは仕方がないですが、自分の努力の及ばないところのOBのエゴのために変わってしまうのは、子供達にとっても受け入れられないでしょう。


 また、そんなに別学が素晴らしいのならば、二高の共学化にあたって、「男子高である二高に入りたい。共学化反対!」と叫ぶ中学生男子がいてもいいはず。でもそんな話は聞いたことがない。二高を目指していた中学生男子にとっても、共学化で合格ラインはあがってしまうという不安はあるかもしれないが、共学化自体には反対する理由がないのでしょう。


 よって自分が思うには、これまでの宮城のナンバースクールには、「別学だから志望した」のではなく、「トップクラスの高校で、進学の可能性が相対的に高い」からだと思います。仮に共学希望者でも、事実上共学の選択肢がないため、その別学に入学していた方も多いと思う。結果的に別学に満足した方も多いかもしれないが、それは別学だからでなく、自尊心を満たしてくれる学校だったからでないか?

 だから、そういうトップの学校は共学である方が自然。男女平等の競争条件で入学試験及び教育を受けれる訳だから。男女で、トップの学校のレベルが違うというのは、特に進学を希望する女子にとっては不利なのではないか。

 

 宮城県では、大学よりも出身高校が重視されるという不思議な風土であり、その風土が残っている大きな理由が別学のナンバースクールの存在なのだと思います。

この問題は宮城ではシビアな問題のため、これまではアンタッチャブルな存在であまり表立って議論されてこなかったようですが。。。


 さて、個人的には過去ログのように、学区解体&一部共学化で、公平に別学・共学を選べるようになればいいと思うけど、現在の流れからすると、学区変更についての議論はないし、ナンバースクールについてはALLorNOTHINGの結論になりそう(一部別学校のエゴと思われたくないから、別学維持派が集まって「一律共学化の見直し」を掲げている。つまり運動名からは「総論」では”話合いの末一部が共学になるのも仕方がない”と読めるが、「各論」に入れば自分の母校だけは共学化を免れたいという動きの連続で、ニッチもサッチも行かなくなるでしょうし。だからホンネはナンバースクールの別学完全維持なのは明らか)。

 別学が完全に残るか、全部共学化されるか。だったら全部共学になった方が良い。


 少なくとも、二高については予定通り共学化が行われることを望みますが、どうなるのでしょうか。




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