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2005年2月21日 (月)

合併に暗雲~柴田市~


 仙台市周辺では合併は他人事になっていますが、県の周辺部では合併問題が大詰めを迎えています。



 柴田、村田、大河原の宮城県柴田郡3町合併の賛否を問う住民投票が20日、3町で一斉に実施された。即日開票の結果、柴田と村田では賛成多数となったが、大河原では合併反対が賛成をわずかに上回った。3町長は22日に今後の対応を話し合う予定だが、2006年1月の「柴田市」発足は不透明な状況になった


(中略)


 結果を受けて斎清志大河原町長は「投票率を踏まえて慎重に判断したい」という談話を出した。滝口茂柴田町長は「多くの賛成を得られたことに安堵(あんど)している」、佐藤洋治村田町長は「大河原、柴田の結果も参考にしながら、総合的に判断する」というコメントをそれぞれ出した。


(中略)


◎新市本庁舎問題が尾を引く


 【解説】柴田郡3町合併の賛否を問う住民投票は、大河原で合併反対が賛成を上回ったことから、不透明な状況になった。大河原の斎清志町長は「合併推進」の立場を堅持してきたが、投票結果を受けて難しい判断を迫られそうだ。


 大河原では、新市の本庁舎が柴田町役場に決まった昨年10月以降、合併に慎重な意見が次第に多くなった。国・県の出先機関のほとんどが、大河原に立地する地理的な特性もあり、「なぜ大河原に新市の本庁舎が置かれないのか」という不満がくすぶった。


(以下略)


(2/21河北)。



2度あることは3度ある


 今月に入り、気仙沼市との合併を目指す本吉町、角田市と合併しあぶくま市を目指す丸森町に続き、大河原町で住民投票により合併反対が賛成を上回りました。


 他の2町に吸収される感もあり、トップが合併に否定的な発言をしていた村田町で、賛成が圧倒的でした。ここはやはり単独で生き残ることへの不安があり、生活圏が一体化している柴田・大河原との合併が妥当と冷静な判断をしました。


 それに対して、大河原の結果は意外な感が。。。 



 本吉、丸森と異なる点は、大河原町長が合併”超”賛成派であること。10年前から合併を推進してきた地元青年会議所のリーダーとして活動してきましたから。よって、この投票結果が即合併破談を意味するものではないのが幸い。


どんでん返しが続きます


 これまで1年以上かけて合併について調整、協議を行ってきて、最後になってこのどんでん返し。これまででも、遠田市は涌谷町長の反乱で合併が破談になり、新石巻市を構成する河北町等・大崎市の中心となる古川市・栗原市を構成する若柳町・南三陸町を構成する歌津町の反乱がありました。


おかげで遠田市はご破算になりましたが、新石巻市、大崎市、栗原市、南三陸町はこの事件を乗り越え無事合併調印を果たしました。


大きな問題もなく合併調印を果たしたのは、登米市と東松島市のみ。


(この2つも小さな問題はありましたが、他のところと比べれば順調)


合併反対の理由は?


 さて、柴田市は実現するのか?



 土壇場でどんでん返しが起こった自治体の共通点として、


・新庁舎の位置


・名称


などで、自分の自治体が軽視されていると不満がたまり、それが爆発することが多い。



名称問題  :古川・大河原
庁舎位置問題:涌谷・大河原・若柳・丸森・歌津
財政計画  :本吉
・・・で合併反対の動きが起こった理由です。

 


 確かに切実ですが、次元が低いというか。。。



 丸森、歌津は2つの自治体の合併で、小さな方の自治体が大きな方に吸収される危機感で、身分不応相に新庁舎の設置を主張した感があり、同情の余地はあるけど違和感があります。しかし、他の大河原・涌谷・若柳は合併相手の自治体と同格なのに、自分の町が軽視されるという不満が爆発した感があるから、なおさら微妙ですね。



 大河原町は、2万人規模の”町”にも関わらず、国や県の出先機関が昔から立地していることから、微妙なプライドがあります。3~4万規模の白石市・角田市・柴田町を差し置いて、仙南の中心を自負しているという意識が、この合併を邪魔しかねません(大河原は面積がかなり小さいので人口密度や市街地の風景は上の周辺自治体と遜色ない)。


柴田市の合併の意義


 この柴田市(以前はさくら市)構想は10年以上前からこの柴田市を構成する3町をエリアとする「さくら青年会議所」が提唱し続けてきました。


 このように周辺の市を差し置いて、町が地域の中心という表面上のねじれ減少を解消し、人口7.5万の名実ともに仙南の中心都市として再出発するためにも、これは必要性の高い合併です(寄せ集めではなく、人口密度も高い)。



 県内の市町村合併の組み合わせの中でも、合併で相乗効果が最も見込める組み合わせであり、すんなり実現するかと思っていましたが、なかなか難しいところが。



大河原町:2.3万人・・・仙南の行政・商業の中心
柴田町 :3.9万人・・・県内屈指の内陸工業都市。市レベルの人口
村田町 :1.3万人・・・東北道のIC、山形道とのJCTを持つ工業・物流立地。蔵の街。

 うまく役割を補完し合える関係。で、特に柴田町(船岡)と大河原町の中心部は3kmの距離で近接しており、市街地も舘山を挟んでほぼ繋がっています。柴田町の西住地区は大河原駅が最寄り駅(地図)であるなど、両町の境界は入り組んでおり、別々の自治体であることが逆に不自然な感がありました。


大河原の反対の理由


 しかし、名称は郡名でもある柴田市に決定、庁舎も最も規模が大きい柴田町役場を使うことになり、大河原町としては3町の地理的な中心にも関わらず、柴田町に”いいとこ取り”をされるような不満がつのっていたようです。


 でも、柴田市の名称については、柴田”町”の「柴田」ではなく、柴田”郡”の柴田であり、柴田町自身も50年前の船岡町と槻木町の合併の際に郡名を用いただけであり、現在でも駅名や学校名などで”船岡”、”槻木”の旧町名で呼ぶのが主流です。なので、別に柴田町の意向が特別反映された訳ではないし、今時ひらがな名称の”さくら市”というのは古いしダサい。だから至極まっとうな決定だと思うのだが、大河原は過剰反応に思えます。


贅沢だぞ>大河原


 庁舎についても、既に集中している国や県の機関を取られるわけでないのだから、新市庁舎の位置位譲歩してもいいと思います。この3町+角田市で運営している仙南中核病院も大河原町内に位置しているし、この近辺には過去ログでも言及しましたが県が建設したえずこホールや警察、それに仙南一のSC(フォルテ)もあり(近隣地図)、実質的には大河原が新市の中心であることは明らかであり、ちょっと贅沢なのではない?という気持ちです。



 住民投票でこのような結果がでましたが、柴田・村田では合併賛成が多数であり、大河原の結果も賛否は拮抗していました。結局大河原の反対は次元が低い感情論が原因であり、これで合併協議がストップということにはするべきではない。


 最初に書いたとおり、斎町長は昨年町長になったばかりですが、さくら市合併推進運動を長年続けてきたとともに、大型SCフォルテの社長としてジャスコなど大手資本に頼らない地域型SCを作るべく動いたことで昔から有名でした。丸森の町長のように”近視眼的な見方”とは無縁のヒトであり、冷静な判断を下してくれることだと思いますが。


 ここが合併失敗したら、本当に意味がないです。


小さくても仙台に対抗する核都市を仙南に作る意味でも、この柴田市は実現して欲しいものです。



柴田町・大河原町・村田町合併協議会HP






   


 


  


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