一番町三丁目再開発頓挫、単独開発へ
同じ一番町で、クラックスから徒歩数分の場所ですが、以前パルコ誘致を図っていた再開発地。
先月以下のような記事がでていましたが、
仙台市青葉区一番町3丁目8番街区の再開発準備組合が進めていた商業ビル開発構想で、地権者間の協議が不調に終わり、大口地権者が名古屋市の商業施設デベロッパーに土地約2100平方メートルを売却したことが27日、分かった。デベロッパーは衣料品を中心とした商業ビルを建設、来年春にもオープンしたい意向だという。組合側は同社に対し、再開発協議に参加するよう要請しており、東北最大の商業地・一番町の大型開発の行方は流動的となっている(1/28河北)。
今日発売の仙台経済界によると、単独開発を前提に、3月にも大店立地法上の出店申請を行い、来年(06年)春にはオープンとのことです。全体の中身はまだ明らかではないものの、ミニクラックスっていう印象。「ZARA」の進出可能性があるようですが。
ここは、地権者間の足並みの乱れと、容積率が600%しかないことで、パルコには駅前第一ビル再開発へ逃げられ、その後に専門店中心に転換して再開発を進めようとしていましたが、一部地権者に逃げられたようです。
この変化の激しい世の中で、再開発事業の持つスピードの遅さは致命傷。クラックスもですが、行政の定義する複数地権者による再開発ではなく、単一権利の土地を取得しての単独開発。それで売り場面積数千平方mの使いやすい規模を確保でき、一年程度で開業できることを考えると、再開発事業に参加し補助金を得るよりもメリットが大きいということか。
だから、この転売した地権者や進出する事業者を責められない。
だって、数年前にパルコが一番町に進出を表明した際には、「2003年か04年開業予定」だったはず。それが、パルコに逃げられ、このまま再開発事業として進める場合にも早くて2008~09年開業でしたので、とても待てない。今は「楽天効果」で仙台が注目を集めている時期であり、07年のパルコ進出などライバルが多くなる前になるべく早く出店を希望するのは普通の感覚でしょう。
これで一番町の再開発は大幅な縮小か、バラバラ開発を余儀なくされることになりますが、元々核店舗に頼らずに専門店を集積させた141型の再開発ビルを目指していたので、
進出するのは同じような専門店だから、結果的には変わらないのか。
駅前再開発も、第一ビル再開発こそパルコを誘致しトントン拍子で進んだものの、花京院やエンタツ再開発はズルズルとスケジュールが遅れています。補助金もらって周辺と調和したスケールメリットを生かした開発も必要ですが、その大きな分スケジュールの遅れは経済情勢とのミスマッチを生み出し、事業が失敗してしまうリスクも大きい。
エンタツ再開発についても、出光のガススタが再開発から離脱し、アコム系のホテルモントレとしてさっさと昨年オープンしてますし、仙台で行われている再開発事業が経済情勢や出店者のニーズに合っていないのかなという感想もあります。
とはいえ、駅前の上記の再開発は核店舗も入る大型開発であり、「是非成功してもらわないと」と思っていますが。
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