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2005年1月19日 (水)

仙台と広島(地形編)



 広島の位置する地形は、日本の大都市の中では独特です(他の都市は、東京・大阪・仙台など、広大な平野に位置することが多い)。


 市街地が、大田川他6本の川のデルタ地帯を中心に広がっています(地図)⇒*


平地がわずかで、平地部分は非常に高密度な市街地が広がっています。


都心の南側は広島湾。他の方角は山です。


仙台は広瀬川の河岸段丘上に都心が発達しており、西側に青葉山、南西側に八木山がありますが、


他の方角は緩やかな丘陵地や平地なのに対して、広島の場合は、海側以外はすべて山に囲まれています。


山間部の間や、山と海の間にある数少ない平地に鉄道や幹線道路が集中し、アメーバーのように市街地が広がっているため、


仙台のように、平地に広大な田んぼが広がるような光景は皆無です。


市街地のどこからでも、豊かな山及びNTが見え、一種独特の風景と感じました。


 もちろん、平地だけでは足りず、山を削っての住宅地開発も盛んに行われているようでしたが、


基本的に鉄道に沿って市街地が広がり、土地が足りずに山を削って住宅地を確保しているよう。


市街化の優先順位は ”平地→山”というのがはっきりと分かりました。本来はあたりまえなんですよね。 


(仙台では、平地よりも開発しやすい山を削って住宅団地が広がっている反面、


鉄道が走っている沿線が田んぼで残っていたりというアンバランスがあります。例えば利府の駅周辺には田んぼが広がっているのに、


駅からバスでしか行けないところに山を削った複数のニュータウンが立地しているように⇒


* )



 仙台と同じように海と山が近い都市とはいえ、広島はよりタイトな地形条件の中で発展してきたことがわかりました。


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