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2004年10月16日 (土)

仙台は東北の中心?


 これまで、他地域からは、「東北の中心は仙台」ということは、当たり前のように認識されていたと思います。もちろん、地理的条件や人口集積、都市機能の集積など、文句なしの要素も多いです。しかし、東北地方の中では、必ずしも、そうは言い切れない状況ではありました。


 このテーマについて、プロ野球の仙台及び東北進出を機に考えてみました。



●東北の中心と主張できる要素


・仙台市は、人口102万人を擁し、ダントツで東北地方第一の都会


~合併で寄せ集めした、山形との県境まで仙台市との揶揄もあるが、政令市化のために合併したのは旧泉市のみ。


 面積で半分を占めている旧宮城町・秋保町はほぼ救済合併であるから、決して寄せ集めをしたわけではない。


・30分圏では約150万人、広義の都市圏としては山形、福島、岩手の近県に及び300万人を超える。


・東北で仙台に次ぐ都市は、郡山や盛岡など30万人規模で、仙台とは集積が比較にならない。


・東京まで行かなくとも、身近な東北内で、コンサートや買い物などの都会的機能に触れることのできる存在の重要性(特に若者にとって)。


・大学、専門学校の集積による、身近な進学先としての機能


(親にとっても、子供を東京に出すより安心)


・新幹線、高速道路網の整備により、東北各県県庁所在地から仙台までの時間距離の短縮(最も遠い青森市、秋田市で2時間20分ほど)。


・特に、福島市、盛岡市、山形市からは1時間圏内で、仙台-山形、仙台-福島は、高速バスの充実による流動の増大が顕著。


・地理的に交通網が集まり、東北の中心としてふさわしい。



それに対して、



●東北の中心という声に対しての反論


・東北地方は広大であり、仙台の影響が全域に及び得ない


(高速交通網が整備されていない周辺部からは、仙台へは心理的にかなり遠い。


例えば、大館、能代、宮古、むつ、そしていわき)。


・各県とも交通機関は東京を向いており、仙台なんかに従属するよりは東京に従属した方が良いという意地(同じ東北でありながら、一人勝ちともいえる仙台の発展への羨み。特に地理的に関東志向が強い福島県)


・県単位の人口では、仙台を含む宮城県は、秋田県、岩手県、山形県のせいぜい2倍程度。福島とは数十万人しか変わらず、宮城にある仙台を東北の中心と呼ぶことの抵抗もあり。


・仙台も、首都圏ばかりを向き、東北地方各県に対しての、いい意味でのリーダーシップを発揮してこなかった。


・地方中枢都市でありながら、東京の近さの故か、福岡、札幌などと比較しての集積の弱さ。


 ~アミューズメントなどの都市としての+αの要素の弱さ


 ~都心部への他都市資本大型店の出店に反対し、とはいえ自分たちで


積極的な投資をせず、安閑としてきた先見性のない都心商店街の存在。


 (今更集積の低さのため、対郊外大型店との戦いに苦戦しているのは自業自得)


 ~支店経済都市であり、自前の都市を引っ張る産業がない。


不況による支店リストラの影響を受けやすい。


 ~就職先の少なさ、給料の安さなど、東京とは比較にならない


  産業の弱さより、東北地方の人材を引き止められない。




 仙台が、東北の中心であると自他ともに認められる存在になるには、多くの課題が山積しています。この課題を克服していくためには、東北地方全体のためにという、地元の地道な努力が必要とされています。




 このような背景の中、プロ野球の仙台への新球団の進出に際し、楽天、ライブドアの両者とも、東北地方をターゲットにすることを表明し、競って周辺県への行脚や、球場視察を行っています。


 このように、仙台を拠点として東北地方を視野に入れた動きは、仙台としては、願ったりのことです。




河北新報の関連記事です


“知事奮迅”東北各県、新球団へ熱烈ラブコール(10/11)




“楽天GMが青森訪問 三村知事と会談、県営球場を視察(10/13)




■新規参入側の目論見


・宮城球場の施設面の不安


(改修が行われても水はけは悪く、宮城球場だけでは中止の続発が予想され試合数をこなせない。他のパリーグ球場は全て近代的な球場で、GS神戸以外人工芝。GS神戸は天然芝だが、水はけは良好)


・Jリーグと比較して主催試合数が多く、100万都市仙台でさえも、集客面での不安


(特に、平日三連戦は厳しい!)。


 だから、仙台で2試合をして3連戦目を山形とか、福島でやるという考え方が理想。


・プロ野球を待ち望んでいる周辺県のラブコール、


 及び整った球場の存在(特に秋田こまち、福島あずま、いわきグリーン)


・球団を支持する後背圏を東北全体で広げることができる。


 仙台だけでなく、東北各県でも定期的に一軍の試合を行い、さらに地方都市で二軍戦を行えば、身近な”自分たちの球団”という意識が醸成される。


・新球団に親しみを持ってくれれば、地元で試合がないときでも、「仙台に試合を見に行くか」と思ってもらえ、仙台での集客面にもプラス要素となる。



・ベガルタの勝敗が、東北の周辺県のメディアで大きな扱いをされているわけではない。


 ~Jはあくまでも地域密着型であり、及びJの敷居の低さから、


  山形(モンテディオ)にもチームはあること、盛岡、福島でもJチーム創設の


  動きがあることから、恒常的にJ1に居続けないかぎり、東北地方を代表する


  チームとしての支持は得られにくい。


 ~元々の試合数が少なく、仙台以外で試合をすることの抵抗が大きいため、


 東北のチームを目指しながらも、宮城県のチームにとどまっている。



・以上のようなサッカーのおかれている状況に対し、


 野球であれば、東北地方の需要を独占でき、各県のメディアに、中継や新聞報道など、東北地方のチームとして取り上げてもらえる。





■周辺県の目論見


・地域おこしの一環的な感覚での、ラブコール。


・(球場を整備したところでは)施設の有効活用。



 以上のように、相思相愛のところがありますね。


 そもそも、東北地方でプロ野球の本拠地足りえるのは仙台しかありえないことは、


新規参入側も各県とも認識している。(秋田の団体が「秋田に本拠地を!」と言ってたのはジョークでしょう)


 その条件の中で、地元への数試合の誘致を行っている。(良い意味で)仙台を活用しているともいえることから、これが、仙台と東北各県との望ましい関係であるといえるでしょう。



 この流れを、仙台及び宮城県はうまく生かさなければならないですね。ここで、仙台だけでいいところを独り占めしようという考えで、動きを強めれば、周辺県からそっぽを向かれる。譲ってもいいところは、譲ることで、よりいっそう東北に根付き、球団の存続にプラス要素が増えることになるといえるでしょう。これは、めぐりめぐって、仙台及び宮城県にメリットが大きいね。



よって、それを理解しているのであれば、
ノーテンキに「チーム名は宮城が入ればいいなぁ」なんてことを
某知事が言うことはないはずなのだが。。。
立場上云々はわかるが、言ってはいけない内容だと思う。



「東北はひとつ」という理想に反して、これまで「東北はひとつひとつ」と言われていたが、東北各県が協力し合い、連携して地域づくりを行っていくことが今後の道州制

※:現在地方制度改革の一環として行われている市町村合併に引き続いて、道州制が提案されている。道州制が実施された場合、東北6県が東北州としてまとまると考えられている。


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