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2004年10月 5日 (火)

県と市の確執



 このプロ野球新球団問題については、先月から、われらが浅野知事の顔をテレビで見ない日はないくらい。手放しでの喜びようですね。マジで。



両者を天秤にかけて、条件を吊り上げているようにも見え、その点は策略家?に見えなくもないが、けっこう「???」という素で言ってそうな発言も多い。



 不思議なのは、メディアに出てくるのが「宮城県」「浅野知事」ばかりで、「仙台市」「藤井市長」が出てこないこと。


 あくまでも、新球団がターゲットにしているのは、100万都市かつ政令指定都市である「仙台市」のはず。たまたま仙台市が宮城県にあるにすぎない。


(例えば、県の人口で言えば宮城県よりも新潟県の方が大きいが、候補となっているのは仙台市を抱える宮城県である。新潟市は人口50万人しかいないから、足元人口に難があると思われているのだろう)



それなのに、、宮城県ばかりが目立っているのは不自然ではないですか?



もちろん、新球団が本拠地として考えているのが、「宮城”県営”球場」であり、参入にあたっては球場の使用許可や改修面など所有者である県と折衝が必要なことも承知しています。



とはいえ、宮城県がここまで前面にでるのは、非常に釈然としない気分です。いざ、新球団の進出が成功した場合、道路やアクセスなど周辺整備については、仙台市が主体となって行うことになるでしょう。宮城野区の活性化の観点からも、これは基礎自治体である仙台市が中心になってやるべきで、県はあくまでもサポート役に徹するべきです。



というのは、仙台周辺の事業に県がかかわってた例で、ろくなことがないからです。



分かりやすい例として、



●サッカーができるスタジアム
宮城県・・・宮城スタジアム(陸上競技場)
 ⇒利府駅から徒歩60分(しかも電車が一時間1本の駅)
仙台市・・・仙台スタジアム(球技専用)
 ⇒副都心の地下鉄駅(泉中央駅)から徒歩4分

●基幹的な体育館
宮城県・・・宮城県総合体育館(グランディ21)
 ⇒利府駅から徒歩60分(宮スタの横)
仙台市・・・仙台市体育館
 ⇒地下鉄富沢駅から徒歩4分

●基幹的な図書館
宮城県・・・宮城県図書館
 ⇒地下鉄泉中央駅からバスで30分
仙台市・・・仙台市民図書館(仙台メディアテーク
 ⇒マチのど真ん中。地下鉄駅から徒歩5分


県の施設のアクセスの悪さが際立ちますね。さらに、たちが悪いことに、いずれの施設についても、県のほうがデカイのです。



サッカーについて、ベガルタの試合は仙スタで十分ですが、日本代表など国際試合を行う場合にはキャパから宮スタを使わざるを得ません。


(とはいえ、誘致できる立場ではないですが。もてなし×アクセス×縁起は×××)



アリーナについては、有名どころのライブは、基本的に県で一番大きなグランディの体育館で行われます。(後から作ったから大きいのは当たり前)例えば、B’zやMisia、ゆずなどですね。これは、採算性、収容人数などから(市体とはそれほど変わらないはずですが)忌々しいことに、ここが宮城のライブのメッカになってしまっています。


 大物が多いので、地元仙台だけでなく、東北一円、また、関東からもチケット難民が


やってきますが、彼らはどう考えても日帰りできません。それだけでなく、電車・バスの便も悪く、最寄り駅の最終も何と10時半!仙台駅周辺までたどりつくだけでヘトヘトです。



 図書館も、調べ物などのときは県の図書館を使わざるを得ない時があります。俺も移転開館当時は仕方なく行ってたけど、ここ数年は全く行ってません。Pがあるので車で行きやすいのは○ですが、それも週末は満杯。


 市民図書館はメディアテーク内の一施設なので、それほど規模は大きくないですが、普段の使用には十分すぎます。立地が良すぎますし。仙台駅からバス100円でいけるのはすごい。。車でも隣にコインパーキングも豊富にありますし。


デザインも定禅寺通と調和しているし、公共施設としての情報発信機能も頑張っている。世界的に注目されている設計というのを地元の人があまり知らないのはもったいない!



 本当に、県の施設は費用対効果が激悪!アクセスについては、県と市の中の悪さが顕著にでてます。仙台市が政令市になって、県にとって、手の届かない”治外法権的”な


エリアが出来てしまったのも同然ですからね。県にとっては、面白くない。



まさしく、「靴の上から痒い足を掻く」ようなもどかしい状態



だったら、仙台に遠慮がいらないところに作ろう!というお役所的な発想。


(わざとらしく、仙台市と隣接自治体の境目に作ってますからね)


仙台市も、政令市以前の力関係からか、あまり文句も言えない。県民の4割を占める仙台市民だけでなく、残りの宮城県民にとっても使いづらい場所に


作っちまいました。喜んでいるのは、地元住民のみ?


(県図書館は、別名パークタウン付属図書館ですからね。泉中央駅前に立派な泉区図書館がある上に)



さらに、今注目を浴びている「宮城球場」がある宮城野原総合運動場については、あんな便利なところにあるのにも関わらず、12年前のインターハイ開催時に多少改修しただけで、仙台市や市民団体がいくらお願いしても、宮城県は「金がない」と長年の間放置。


 宮城野原は仙台市にとっては、市内唯一のまともな陸上競技場であるため、市内の高校の陸上部など、非常にニーズも利用率も高いことから、市に移管してもらい再整備したいと希望しても、県は宮スタの利用率アップしか考えず、露骨に仙台市の要望をたなざらしにし、さらに、宮城野原陸上競技場の公認を第1種から第3種に格下げ!このいざこざがもとで、昨年のアジア陸上の誘致が失敗したのは記憶に新しい。球場ももちろん放置。知事はサッカー重視で野球に冷淡と陰口をたたかれていた。



 ようやく、最近移管に向けて、県・市の意見交換が始まったばかり。



そのときに、



よくでしゃばれますね。浅野さん。


あんなになるまで放置したの忘れたの?




最近ベガルタ運営の主導権が仙台市に移りつつあることから、県はプロ野球ってわけですか?(そのベガルタも、「地元市である仙台市が中心となってやるべき!」と


県が勝手に負担額を減らしたくせに)いやな、主導権争いがまた始まりましたよ。


プロ野球新球団もベガルタと同じく、仙台市が中心になるべきじゃない?


 で、先日、新規参入審査小委員会のメンバーが来たときに


メンバーから散々苦言を呈されましたが、それに対して、



・「県は、改修費用を出す余裕はない。」
・新規参入が認められる見通しについて、
 「確信してます」と満面の笑み

 よくそんなことが言えるよ!たしかに、2社が参入について争っていることから、県としては高飛車な立場をとることもできるでしょうが、あまりにも、他人頼みではないでしょうか?「金は出さないけど、口は出す」という浅ましさ。


熱意を疑われますよ。




 と思ったら、早速新聞で指摘されてますね。


6日の河北朝刊より


 市との移管の話は忘れたのですか?県としては出せなくても、市に移管の上市が多少は出せるかもしれない。県だけで勝手に判断していいんですか?




 さすがに、仙台市もだまって見てられなくなってきたのか、
市に移管しての再整備について、主張し始めましたが、
県に遠慮しているのがみえみえですね。


5日の河北新報より


最後に、球団名に入れる地域名について。知事は「球団名には宮城を!」なんていってますが、中途半端な最悪の選択ですよ。県知事の立場からの発言だとは思いたいですが、本心で言ってるのであれば、センスのなさを露呈しているようなもんです。


(この方は、”夢”が大好きで、「夢メッセ」「ゆめタウン」などとセンスのない


命名をした実績があります)



「仙台」であれば、仙台市民はもちろん、宮城県民は応援します。

         東北地方の方々も少しは応援してくれるはず。

「宮城」であれば、仙台市民は応援に熱が入るでしょうか?

         さらに東北地方からの支持は得られないでしょうね。

「東北」であれば、仙台市民も、「東北の中心」という立場から応援できます。

         さらに、東北地方全域からの支持が見込めます。


全国的なアピール面からも、仙台のイメージを活用するのがベターかな。


IT産業の寵児が球団を持とうとしているんだから。


まぁ、東北地方全域をターゲットにというのは、北海道日ハムと一緒で納得です。


東北大、東北地方整備局、東北高校、東北支社など、


仙台では名称面で「東北」という名称はポピュラーですから。


反面宮城支店とつけている会社は殆んどないですね。



    俺は、宮城自体には愛着があるし、仙台とはまた違った自然の豊かさとか、


   食べ物の美味しさとか、評価すべき点はたくさんあると思う。


    ただ、新球団が成功するためにはという視点から、


   宮城県行政の姿勢には?の点が多すぎること、


   県が前面に出ることのデメリットが見過ごせなくって、


   辛口の文面になりました。



 とにかく、県と市がいがみ合い、遠慮し合いでいいことないですよ。


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